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「ようミルク、何やってるんだ?」

日曜日の朝、商店街で洋服店から出てきた苺に話し掛けた

その声に驚いた苺は持っていた袋を隠して言った

「別に良いじゃない・・・」

そう言って早々に立ち去ろうとするがその時レシートが落ちる

苺がレシートに気付いた直後に俊樹はそのレシートを拾い読んだ

「お前、ワンピース買ったのか?」

そう言うと苺は真っ赤になってレシートを奪い取る

「私がワンピース買ったら駄目なの!」

「別に駄目とは言ってない。むしろ似合うんじゃないか?」

「な、何言ってるのよアンタ・・・」

そう言われた苺は更に赤くなる

「で、それを着て何処かに行くのか?」

「別に何処にも行かないわよ。普段着として着るだけだし」

「だったら今からそれ着て何処か行かないか?とりあえずショッピングとか」

「それってデートじゃない?」

「世間一般ではそう言われている」

「何で私がアンタとデートしなくちゃならないのよ」

「『何で』って言われても俺がそのワンピースを着たミルクを見てみたいから」

苺は呆れながら言う

「私のワンピース姿が見たいって事はアンタがデート費用全部持つって事よね?」

「ん?ああ、だからと言って俺も金持ってないから大したデートにはならないけどな」

その答えに対し苺は少し考えて

「分かったわ。そんなに言うんだったら見せてあげるわよ。そのかわりちゃんとエスコートしなさいよ」

「ああ、分かった」

「じゃあ、とりあえず私着替えてくるから商店街の入り口の像の前で待ってて」

そう言って去ろうとする苺を止めた

「何するのよ」

「別にここで着替えれば良いじゃない。済みません、更衣室貸して下さい」

そう言って洋服店に入る二人

「アンタってかなり強引ね」

そう言った苺の顔は何故か嬉しそうだった

 

洋服店で着替えてから商店街を彷徨く二人

「で、本当に彷徨くだけなの?」

「さっきも言ったとおり俺は金を持ってない」

堂々と言い張る俊樹

「だったら何で誘ったのよ・・・」

「どこかの国で『美人を見つけたらとりあえずお茶に誘え』って言葉があってなそれを実践しただけだ」

「アンタね〜」

呆れる苺

「それに一カ所に留まるより歩いている方が多くの人目に付いて『俺はこんな可愛い彼女連れて居るんだぜ』って威張れるだろ?」

「結局、私をダシに使っているだけじゃない!」

そう言って苺は怒り出す

「それは違うぞ。肝心なのは苺じゃなきゃ駄目だってところだ」

その言葉に呆気に取られた苺は怒るのを止めて俊樹に聞いた

「それって告白のつもり?」

「うーん、それは微妙だな。何せ告白というものをした事がないからな」

「本当に微妙ねその答え」

「それはさておき、とりあえず歩くのにも疲れたから飲んでいくか?」

俊樹は少し先に見える喫茶店を指さす

「歩くのに疲れたって・・・商店街の端から端まで歩いただけじゃない」

「フッ、僕のような文化系の人間には歩くだけでも疲れるのですよ」

そう言って髪をかき上げる

「アンタが文化系?別にダラダラしているだけじゃない。それにその仕草似合ってない」

苺はそう言ったのち

「それに私は運動が得意でハッキリ物を言う人の方が好き」

「そりゃそうだろうな」

「それってどういう意味なんでしょうかねぇ〜」

そう言って苺は握り拳を作る

「要するに俺みたいなのがタイプだって事だろ?」

「図々しいわね」

「ま、苺がどう思おうが俺が好きだと言う事には変わりない。それがライクでは無くラブだという事も事実だ」

「・・・アンタってかなり強引ね」

そのあと二人は喫茶店へと入った